焼き菓子

今は一人暮らしをしているので、お中元やお歳暮といった類のものは無縁である。しかもお使い物にお菓子を持っていくということも今はなくなった。
以前は実家へ帰省する際は、お世話になったお茶の先生のところへ、季節の和菓子の詰め合わせを持っていくこともあって、そのお菓子を選ぶことも楽しかったけれど、今はそんな機会もない。
子供の頃に家にきた詰め合わせは、たいてい夏は水羊羹の詰め合わせだ。その中にプリンを見つけて、弟と争奪戦になった記憶がある。
私がもらうことはないけれど、例えば会社へのお土産とか、転職する際のご挨拶に使うお菓子は、洋菓子の方が手軽で日持ちがしていい。
バターたっぷりの焼き菓子の類は、個包装になっていて配りやすいし、単価も比較的安い。
もちろん某有名洋菓子店のものとなれば、値段は跳ね上がる。こんなに小さいのに、こんな値段がするの?!と驚いてしまうこともしばしばだ。
けれど食べてみると、なるほどおいしいと思う。
私は和菓子も好きだからもらったらなんでも嬉しいけれど、洋菓子の詰め合わせを見るとワクワクする。
ガレットやマドレーヌ、フィナンシェにブラウニー。毎日のティータイムに香り豊かなこの焼き菓子とコーヒーでもあれば、それは至福の時間だ。
ケーキもいいけれど、フォークを使って仰々しく食べないといけないし手軽感がないのがネックだ。
その点焼き菓子は手軽だし、私の場合は時々朝食になったりする。
焼き菓子の中でも私はスコーンが好きだ。それも正統派のイングリッシュスコーンも好きだし、食べがいのある大きなアメリカンスコーンも好きだし、ざくざく感がたまらないゴロゴロしたスコーンもとにかく見れば買いたくなる。
洋菓子の中でもケーキよりもこういったシンプルなお菓子の方が私はなんとなく惹かれてしまうのだ。
バターも砂糖もたっぷり。洋菓子の中でもその比率がスコーンは高いほうだと思うけれど、それでもおいしいから、新しいフレーバーや新しいお店で見かけると買ってしまうのだ。